演奏会を聴きにいく

昨日は久しぶりに演奏会を聴きに行った。九州交響楽団定期演奏会である。九響の演奏を聴くのはおそらく25年ぶりくらいになる。
私は学生時代吹奏楽部で、現在は「題名のない音楽会」は録画するが「クラッシック音楽館」はごくたまに見るくらいの人間だ。そんな私でも知っている曲、そして一度は生で聴いてみたかった曲をやるという。ラフマニノフピアノ協奏曲第2番。「のだめカンタービレ」で見たときは、「これ、少しでもタイプの異性が弾いてたら一発で好きになるやろ」と思った。まさに「惚れてまうやろ曲」。分かりやすくドラマチックなので、フィギュアスケートのプログラムに採用されることも多い。
オーケストラの演奏会なんて20年以上行っていないのに、なぜこの演奏会に気づいたのかというと、新聞に掲載されていたからだ。「出演予定の指揮者とソリスト来日できず。代役は日本の若手」。もし反田恭平を生で聴けるのならラフマニノフがいいと(何となく)思っていたので、渡りに船だった。不純な動機ですみません。
1曲目がラフマニノフ。初めてピアノ協奏曲を生で聴いたのだが、本当に素晴らしかった。あんなにオーケストラと一体になって聴こえるものなんですね。もう思い残すことはないってくらい満足した。でもまた生で聴きたい。万雷の拍手。スタンディングオベーションを初めて見た。
休憩後にチャイムが鳴る。メロディーは25年前と変わらない(と思う)。アクロスが出来た時、私は高校生だった。当時は「木を植えて森にするとか正気か?」と思ったが、今では本当に森になっている。
2曲目はショスタコーヴィッチの15番。もちろん聴いたことはない。九響でも初演らしい。なんかソロがいっぱい出てきた。こんなことを言うのは失礼だが、思ってたよりずっと上手だった。チェロしぶい。
という風に大変満足したので、また聴きに行きたいと思う。